投稿日:2022年06月22日 カテゴリー:企画展示
小田急電鉄2200形は1954年に登場しました。直角カルダン駆動方式を採用した高性能電車の第1世代として知られています。それまで、わが国ではまだ高精度の歯車が切削できず、いくつかの鉄道会社が試みるも失敗が連続していましたが、米国の加工機械が輸入されて正確な曲がり歯が製造可能となり、これを用いた小田急2200形、東急5000形が成功し、わが国の高性能電車の発展の出発点となっています。2200形に用いられた歯車は、米国Gleason社のNo. 26 Hypoid Generatorで切削され、Tocco社の高周波焼き入れ装置で熱処理された、精密かつ耐久性に富んだスパイラルベベルギヤ (曲がり歯傘歯車)で、当時の最高技術レベルの歯車であり、このおかげで直角カルダン駆動装置が実用可能になった記念碑的な部品です。戦後の高性能電車の高速化において技術的にも重要であり、小田急電鉄株式会社の協力を得て2022年に展示に至りました。
投稿日:2022年06月22日 カテゴリー:企画展示
1923年9月1日に発生した関東大震災から99年が経過しました。甚大な被災であり,翌年には市街地建築物法の構造強度規定が改正され,世界で初めての法令による地震力規定が誕生するきっかけとなりました。芝浦工業大学豊洲図書館所蔵資料から【関東震災全地域鳥瞰図絵】【大正十二年九月一日関東地方大震災記念写真帖】の2点を用いて、当時の駅舎や線路の状況を中心に17点の図版を用いて紹介します。
期日:2022年7月29日(金)まで
投稿日:2019年12月23日 カテゴリー:企画展示
12月23日に展示品の入替を行い、今年新たに寄贈を受けた種村直樹氏のコレクションを展示しました。一般の方へのお披露目は2020年1月7日(火)からとなります。
□種村直樹コレクション
レイルウェイ・ライター種村直樹氏は、鉄道に関するルポルタージュ、時事評論、紀行文、推理小説など数多くを発表した人物である。鉄道旅行のノウハウをまとめた「鉄道旅行術」をはじめ、気が向くままに汽車旅を楽しむ「気まぐれ列車」シリーズ、日本の沿岸を反時計周りに旅する「日本列車外周の旅」シリーズ、また東京駅と共に歩んだ80年を鉄道史の観点から描いた「東京ステーションホテル物語」などの著作がある。主な所蔵品として、事務所デスク周辺の執筆アイテム、赤字で修正コメントの入った自著などがある。
以上